こんにちは、ヤス@ロコ父さんです。
私は57歳になる目前で所属事業部の経営状態悪化に伴う早期退職の特別優遇制度
つまりリストラ施策に乗っかって早期退職しましたが、
50代後半で再就職する場合は総じて、
「年収は半分以下になるケースが多い」
と思います。
少なくとも私の周りで早期退職を選択した方々の大部分はそうでした。
大手企業を早期退職してから中小企業などで契約社員や派遣社員などで再就職すると、
普通と言うか、まぁ想定内の給与水準だと思います。
(定年退職後に雇用延長を選択する場合もやはり契約社員となります)
私の場合も例に漏れず、契約社員として再就職して年収は半減しています。orz
これは私に限ったことではなく、私が再就職した職場の先輩方も同様です。
※皆さんそれなりに名の知れた企業を早期退職して再就職された方々です
このネタについては収入の落差が大き過ぎるが故にあまり話題にしたくないのか、
「なせ50台後半の中高年の市場価値が激減するのか?」
「早期退職後に契約社員で再就職すると20代後半と同じ年収になるのはなぜか?」
何となく「そうなるんだろうなぁ」って頭では分かったつもりでも、
(私も含めて)いまいち腹落ちしていない方も少なからずいらっしゃると思い、
自分なりにその理由?理屈?を考えてみました。
目次
中高年が契約社員として再就職した際の年収(平均)
まずは、50代後半で再就職をする際の「平均的な年収」についておさらいします。
中高年向けの再就職支援会社のパンフレットにも書かれていますが、
再就職した際の年収の中央値は350万円~400万円だそうです。
参考記事:(HR CAFE の記事)
「再就職支援会社」ってどんな会社?会社選びのポイントを紹介!
一方で、私が早期退職した会社で60歳以降の再雇用(契約社員)を選択すると、
「時給換算で1,500円も貰えないので、夜間のコンビニのアルバイトの方が時給が高い」
となったりします。
製造業の大手企業においては再雇用の条件が悪いところが多いようで、
同じ会社に60歳以降も再雇用してもらうより、社外に再就職した方が処遇的には良い
ケースが多いようです。
(現代ビジネスの記事)
理由その1:受給のアンバランス
なぜ30年前の自分の年収と(ほぼ)同じなのでしょうか?
まず「需要と供給が釣り合っていないのでは?」と思いました。
つまり「再就職したい中高年の数」と「その世代を受け入れる求人数」がアンバランスという(仮)説です。
昨今は有効求人倍率自体が 1.0 くらいですが、色々な世代をひっくるめての 1.0 なので、
55歳~60歳に限って言うと 0.5とか0.7くらいしかない?
と想像しました。
もしもこの説が正しいとすれば、
「中高年の再就職市場は完全な買い手市場」
になります。
買い手が価格コントロール権を掌握しますので、
生活に困らない程度の線、つまり中央値あたりに落ち着くことになります。
理由その2:消費期限が迫ったおつとめ品
スーパーで売ってる日配品(野菜、果物、惣菜、パン、乳製品など)の売値を見みると、
「作りたては1パック500円で売っているエビフライも、
閉店1時間前とかになると半額の250円で見切りセールをします」
これはスーパーでは普通の光景です。
半値になる理由ですが「消費期限が迫っているから」です。
一方で中高年も同様にリタイアする期限が迫ってます。
よって、早期退職した中高年を(契約社員とか派遣社員で)採用する際には、
- 余計なコストをかけないよ(賞与とか退職金は無しで)
- いつ仕事を辞めるとも限らないので、インセンティブは必要ないでしょ
- 仕事に対するモチベーションも、働き盛りの正社員の半分くらいでしょ
- 待遇が気に入らないのなら、別に来なくていいよ(他にも候補者はいるよ)
こんな具合に「買い手側が価格(時給)決定しているんだろう」と思いました。
理由その3:経験&スキルはコスト以上で
単に人件費を最小にしたいだけなら20代前半の人材にすればいいのですが、
それでは「中小企業が中高年を採用する理由」が無くなってしまいます。
しかしながら、現実はそうではありません。
これは何故でしょう?
私はこう ↓ 考えました。
- 要件を満足する働き盛りの人材を確保するには、中高年(契約社員)の1.5倍くらいの人件費が必要
- だけど、そんな費用は中小・零細企業からするとなかなか出せない
- ので、要件を満たす中高年を20代並みの人件費で雇用するケースが出てくる
こんなロジックで、妥協の産物として、
「中高年を雇うケースが生じるのではないか?」
と思いました。
最後に ~ 給料が安くても、刺激がある方が日々充実感は得られる
いろいろと思いをめぐらして書き出してみた結果、
「なぜ60歳前後で再就職すると収入が半減するのか?」
については自分の中では腹落ちした気がします。
人材の需要と供給のバランスで仕方ない面が強いのかと思います。
締めくくりとして、私の場合で大変恐縮ですが、
- 家に居ても他にやりたいことがない
- 少なくとも62-63歳までは月々の生活収支のバランスを取って老後資金をキープしておきたい
- IT技術の仕事はやっていて苦に感じないし、やり遂げた時は充実感が得られる
- 社会的な接点、人との繋がりも持ちたい
などを主な理由としながらも、
「ささやかなモチベーションで、やれる所までやってみるのも、まぁ一つの人生経験ではないか?」
と思っています。
以上、ご参考になれば幸いです。