こんにちは、ヤス@ロコ父さんです。
自分が実体験した経験や、周りの知人・友人の再就職事例から察するに、
50代後半~60代前半のいわゆる中高年の再就職の成否でカギとなるのは
「現場力」「ご縁」「運」
だと悟りました。
10月(2020年)からは、再就職活動の強化月間(本気で再就職活動をする月間)と位置付けて、
職務経歴書の改善とフィットしそうな求人案件に書類応募する活動に力を入れましたが、
その結果として「初めて書類選考を通過した求人案件の面接」に行ってきました。
(もちろん書類選考で落選した案件も複数ありました)
この案件は「求人要件に自分の知識・経験・スキルがほぼ合致していた」「ご縁があった」ので自分でも手応えがあり、結果的には採用して頂けました。
この事例に沿って、中高年の再就職の成否でカギとなる「現場力」「ご縁」「運」の要素を検証してみます。
※この記事は2020年11月に書いたものをうっかり完全削除してしまったため、当時の原稿を元に新たに書き起こしたものです。
中高年の再就職 成否のカギ1「現場力」
思うように行かない再就職活動の代表例は、
- 給与の高い案件から応募する
- 最初は高望みして、断られれば徐々に下げて行く
- 数打てばいつかは当たるだろう
というアプローチです。
なぜこのアプローチでは上手く行かないのでしょうか?
その理由を私は以下の様に考えています。
多くのケースで50代後半~60代前半の退役間近の中高年を採用してくれるのは「中小企業」です。(公的機関の外郭団体を含む)
そこには、余剰人員を抱える余裕は少なく、人件費の予算も限られているため、給与に見合わない結果しか出せない中高年は必要とされないのです。
冷静に考えると、わざわざ中高年を採用する理由は、
- 教育する手間がかからない
- 即戦力として給与に見合った結果が出せる
- 場合によっては若い世代の教育役にもなってくれる
と考えるのが自然です。
逆に「有名企業、一流大学の出身者だから」「管理職をやっていたから」などの理由はあまり重視されません。
つまり、採用する中小企業側からの視点で見れば、即戦力として活躍できるための「現場力」が重要となります。
実際に採用された後で結果を出すためには、
「求人要件と自分のキャリア・スキル・知識が一致している」
ことが重要となります。
と言うことは「数撃てば当たる」という考えだけで再就職活動に臨み、採用してくれる相手の要望に思いを馳せることがなければ、「書類選考で落選し続ける」という結果になりやすいのです。
では「不運にも現場力が乏しい状況になっている人」はどうすれば良いのでしょうか?
一つの考え方として挙げられるのがハローワークで紹介している「職業訓練」を受けて
「タクシー運転手」「ユンボとかフォークリフトのオペレータ」「植木職人」
など「現場力のある人材に生まれ変わる」という手があります。
中高年の再就職 成否のカギ2「ご縁」
私が応募した求人案件の中には書類選考で落選したものも複数ありました。
業務内容はかなりフィットしているのにも係わらず書類選考で落選することがあります。
その場合の大きな理由の1つは「年齢の壁」です。
私が応募した求人案件の1つに
「複数の保育園を経営している法人」が自分の家から歩いても行ける場所にあって、
ホームページで「IT系の求人案件が出ていました」ので早速応募したのです。
手応えは感じていたのですが、あっさり書類選考で落選しました。
求人内容をよくよく見ると「比較的若い年代の人で、長く一緒にやってくれる人」を求めていることに気付きました。
一応、応募する際には「57歳ですが応募できますか?」と確認してから応募したのですが。。
保育園はスタッフの年齢構成が比較的若く、恐らく「50代後半の自分は現場で浮いてしまう」のだろうと思いました。
(60代になれば用務員とか運転手など別のニーズはあるようですが。。)
職能的な部分では求人要件に合致していたとしても、
「年齢の壁」で採用に至らないことがあることを経験しました。
この場合は「ご縁がなかった」と諦めるしかありません。
もしもこの案件で可能性があったとすれば、別ルートで「知り合いを通じたコネ」があって、
「ああ、彼は大企業出身者で歳はいっているけど気さくな人で若い人とも上手くやって行けるよ」
なんて援護射撃があった場合だけだと思います。
(妄想がはげしくてすみません、汗、汗;;)
ここで申し上げたいのは、やはり「ご縁が大事」という事になります。
中高年の再就職 成否のカギ3「運」
これまでの2つのカギ
- 現場力、つまりスキル・経験・知識がきっちり求人要件とマッチしているか?
- 採用する側とご縁があるか?
がフィットしているのにも係わらず、再就職活動がうまく行かない場合があります。
それは「運」です。
例えば、私がいま契約社員として働いている職場では、早期退職・定年退職した中高年(つまり同僚)が4名~5名います。
雇用契約は1年更新で、平均すると毎年1人は入れ替わります。
この「平均して毎年1人」という所が大事なポイントです。
私自身が採用された経緯を後で周囲にヒアリングしてみましたが、
「自分が求人活動に力を入れ始めた頃にちょうど1人が契約終了することになった」
ため「新規求人を出した」そうです。
それで、求人が出た1ヶ月以内に偶然にも、私が「業務内容がフィットしている」と見つけて応募した、という事だと知りました。
これはもう「ご縁」を超えて「運」と言うしかありません。
つまり、最終的には「私は単に運が良かったという理由で再就職できた」に過ぎないのです。
まあ、世の中の諺(ことわざ)としては「運も実力のうち」と言いますが、
「運だけでは上手く行かない、長続きしない」
のも事実ですので、色々と考えさせられるキッカケにはなりました。
再就職がうまくいかない場合、もしかしたら自分ではどうしようもない「運がない」ことが原因かも知れませんので、あまり悲観的になる必要はないと思います。
以上、ご参考になれば幸いです。
参考記事: