こんにちは、ヤス@ロコ父さんです。
今回は少し過去を振り返って「早期退職に踏み切れる条件」について考えてみたいと思います。
当時、自分自身で考えたことや、同時に早期退職した知人などからのヒアリングをもとに、
・どんな要素があるの?
・どんな条件ならば決断できるの?
をまとめてみました。
もちろん、要素や条件は、その人が置かれている状況によって受け止め方や条件が変わってくると思います。
ので、この記事の内容については「1つの考え方」として捉えて頂き、「早期退職に踏み切る」「まだ早期退職に踏み切らない」という検討の一助になればと思います。
目次
早期退職するまでに住宅ローンは完済する
中高年サラリーマンにとっての典型的な「大きな借金」が住宅ローンです。
結論から先に申し上げると、
「早期退職するまでに住宅ローンを完済する」
または、
「退職後すみやかに住宅ローンを完済できる」
を早期退職の条件とすることをおすすめします。
サラリーマンの時には
「住宅ローンの金利(例えば年利0.5%)よりも年末調整のときの住宅ローン特別控除による減税率(1%)の方が大きい」
というのがここ10年くらいのトレンドだったため、
「懸命に住宅ローン残高を少なくする努力をする必要はない」
という雰囲気が一般的になっているのではないでしょうか?
(少なくとも住宅ローン借り入れ後の10年間)
ですが、例として55歳の方が早期退職を考えているとして「35歳で25年返済の住宅ローンを組んで持ち家を取得したが、子供の教育費などにお金がかかってしまい、繰り上げ返済はほとんどしていない」と仮定すると、55歳の方はあと5年の住宅ローン(おそらく500万円前後)が残っていることになります。
この状態で早期退職して無収入になったとしたら、支出として最もつらくなるのが「住宅ローン」です。
食費、光熱費、通信費などは工夫次第で削減する術はありますが、住宅ローン返済という支出は削減する術がありません。
いくら借り入れ金利が安いと言っても年利0.5%の定期預金なんてのは存在しません。
従って一定の収入が途絶え、かつ減税効果が無くなった時点で住宅ローンは大きな負債となってしまいます。
子供の教育費は終わりが見えていること
子供の教育費は削減が難しい支出です。
実際に「住宅ローンの完済は目途が立ちつつあるけど、下の子供が大学に進学したばかり。国公立には受からず私立大学に行くことになったので今は早期退職に応募できない。よって早期退職は早くても3年後くらいかな。」という方もいらっしゃいます。
ですので、ベストな条件としては、
「子供が既に就職して経済的に自立している」
ですが、こればかりは努力で何とかするのは困難ですので
「子供が就職するまでの学費の支払い目途はついている」
を早期退職の条件とすることをおすすめします。
年金をもらうまでの数年間も収入を得る
例えば、55歳(”50代”の中央値)の方が早期退職に応募したとすると65歳の年金受給まではあと10年あります。
この状態で早期退職して無収入になったとしたら、節約生活をしたとしても65歳になるまでの資金として3,600万円くらいは必要だと思います。頑張って切り詰めたとしても3,000万円くらいは必要でしょう。
一方で、夫婦2人で安心して老後生活を送るためには65歳時点で2,000万円の蓄えが必要という話もあります。つまり55歳時点で5000万円以上の蓄えがあれば、完全リタイア(ただし、つつましく生活する覚悟は必要)という無職のままでも悠々自適に暮らして行けると思います。
ですが50代中盤でこの蓄えは平均値としては高過ぎるでしょう。人それぞれだとは思いますが、この例に沿って考えると、もしも55歳~65歳の10年間でせめて2,000万円くらい(1年間で200万円)の収入を得ることができれば格段に生活に余裕が生まれます。たまには海外旅行に出掛けるような楽しみ方もできるでしょう。
一方で、FXや株式などの資産運用を積極的にやって10年間で2000万円の利益を出すことができれば、資産運用家という個人事業主の道もあるかと思います。
ですがFXや株式などで年間200万円の利益を10年間連続で出し続けるのは普通のサラリーマンをやってきただけでは無理ではないでしょうか。
余談:億単位の資金があれば十分に可能性はあると思いますが、そんな方は 普通のサラーリマンをやって ⇒ いつのまにか中高年になって ⇒ 早期退職で悩む なんてことはないですね。笑;
あと、割増し退職金をもらった場合はそれなりの金融資産が得られるでしょう。
それでも
「65歳くらいまでは、せめて年収200万円くらいは稼ぐ」
ことが安心・安全な老後生活の一つの目安となると思います。
それでも病気や事故など不測の事態で蓄えが予想外に減少することも可能性としてはゼロではありませんので。
親の介護
50代後半ともなると、親が平均寿命に到達していたり既に過ぎていたりする方も多いのではないでしょうか。
親の介護に自分の蓄えを充てる必要がある場合は、これも早期退職後に必要な金融資産・収入の勘定に入れておく必要があります。
お金の問題ではなくて、親の介護が必要なために早期退職を選んだ、あるいは、再就職はフルタイム以外の働き方をしたい、というケースも少なくないのではないでしょうか。
上で考えてみた「65歳までは、せめて年収200万円くらいは稼ぐつもり」は、一見少な過ぎるように見えるかも知れませんが、「介護の理由などでフルタイムは働けないことが条件に加わる可能性がある」とすれば妥当ではないでしょうか。
副業で副収入を得る
上で想定してみた「65歳までは、せめて年収200万円くらいは稼ぐ」については、「副業・不動産運用益などでその収入を得ることができれば、それをメインの仕事にしてセミリタイア状態にする」というのもアリだと思います。
と言うか「むしろ理想的」と言えるかも知れません。
ただし、これには「運」や「個人の努力」によるところが大きいと思います。
例えば「親から相続した不動産があって賃貸アパートを経営できた」などです。
既に小遣い程度ではあっても、サラリーマンをやりながら副収入が得られるようにコツコツと努力してきて成果が得られている方は、その流れでチャレンジしてみるのも良いと思います。
早期退職に踏み切る条件のまとめ
ちなみに自分の場合ですが「65歳までは、せめて年収200万円くらいは稼ぐつもり」です。
ですので、求職活動をしつつもブログの運営を通じて自分の新しい学び・チャレンジがある程度まで達成できた後は、何らかの形で収入が得られるように働くつもりです。
(契約社員? フリーランス? 個人事業主? 派遣社員?)




