こんにちは、ヤス@ロコ父さんです。
50代後半で再就職する際は、契約社員や派遣社員として働くのが一般的かと思います。
また、定年退職後に同じ企業で雇用継続を選択する場合も、やはり契約社員となり年収は半分以下になります。
私の場合も例に漏れず「契約社員として再就職」して「年収は半減」しています。
ただしこれは私に限ったことではなく、職場の周りの先輩方も同様です。
(皆さんそれなりに著名な企業を卒業されています)
このネタについては収入の落差が大き過ぎるが故に?記事にするのは私くらいかも知れませんが、(笑)
「なせ中高年の市場価値が激減するのか?」
「契約社員で再就職すると20代後半と同じ年収になるのは何故か?」
頭では分かったつもりでも、いまいち腹落ちしていませんので、
自分なりにその理由?理屈?を考えてみました。
目次
中高年が再就職した際の年収の中央値
このテーマについては、実際に(苦労して)再就職に辿り着いた人が、ブログやSNSなどで取り上げているのを殆ど目にしたことがありません。
でも、
- だらだらと無職をいつまでも続けるつもりはない
- いづれ再就職を、と考えている
方にとっては一大関心事の筈です。
私の場合も勿論、再就職する際には条件面では妥協しましたが、
心の中では「なぜ自分の27歳の時の年収と(ほぼ)同じなのだろう?」って思いました。
で、それなりの納得できそうな理由?理屈?
を考えてみた訳です。
まずは「50代後半で再就職」をする際の「平均的な年収」についておさらいしてみます。
再就職支援会社のパンフにも書かれていますが、
中高年が再就職した際の年収の中央値は350万円~400万円となっています。
一方で、私が早期退職した会社の場合、
「60歳以降の再雇用(契約社員)の収入を時給換算すると、夜間のコンビニのアルバイトよりも時給が低い」
となります。
業績が芳しくない大手企業ではこのパターンが多く、再雇用よりも再就職した方が時給換算は高いケースが多いようです。
理由その1:「受給のアンバランス」説
なぜ30年前の自分の年収と(ほぼ)同じなのでしょうか?
まず「需要と供給が釣り合っていないのでは?」と思いました。
つまり「再就職したい中高年の数」と「その世代を受け入れる求人数」がアンバランスという(仮)説です。
昨今は有効求人倍率自体が 1.0 くらいですが、色々な世代をひっくるめての 1.0 なので、
55歳~60歳に限って言うと 0.5とか0.7くらいしかない?
と想像しました。
もしもこの説が正しいとすれば、
「中高年の再就職市場は完全な買い手市場」
になります。
買い手が価格コントロール権を掌握しますので、
生活に困らない程度の線、つまり中央値あたりに落ち着くことになります。
理由その2:「賞味期限直前のおつとめ品」説
スーパーで売ってる惣菜、パン、乳製品など日配品の価格設定を見てみると、
「作りたては1パック500円で売っているエビフライも、閉店1時間前とかになると半額の250円で見切りセールをします」
スーパーでは普通の光景です。
消費期限間近なので原価の回収ができればヨシ、廃棄など「余計なコストをかけない」。
これと同じことが言えるのかも?と考えました。
早期退職した中高年を契約社員とか派遣社員で採用する際に、
⇒ 余計なコストをかけない
⇒ 賞与とか退職金は無しでいいでしょ
(あと5年くらいしか働かないので、)
⇒ 働き盛りの正社員の半分くらいの処遇でいいでしょ
⇒ 気に入らないのなら別に来なくていいよ(他にも候補者はいるから)
完全な買い手市場だとすると、こうなる方がむしろ自然かも知れません。
理由その3:「経験&スキルはコスト以上で」説
単に人件費を最小にしたいだけなら話は単純ですが、それでは
中高年を採用する理由がなくなってしまいます。
ですが現実はそうではありません。
再就職先の周りは、早期退職~無職~再就職した先輩方でほぼ固められています。
これはどういう事情なのでしょう?
で、私はこう ↓ 考えました。
- 30歳前後の活きのいい、要件を満たす人材を確保するためには、
- 中高年の1.5倍くらいの人件費が必要だけど
- そんな人件費は(中小企業なので)出せない
- で、要件を満たすベテラン中高年を安く雇用するケースが出てくる
こんなロジックではないか?と推測しました。
(これは中小企業ならではの事情かも知れません)
あとがき
つらつらと書いてみた結果として自分の中では腹落ちした気がします。
横道にそれますが、
「再就職するのであれば中高年の元同業者が集まっている職場がおススメ」
です。
これは私の職場の諸先輩方も仰っています。
締めとしては、
「理由はともあれ、給料が安かろうが、働くのが苦にならない人は働けばいいんじゃない?」
と思っています。
これも私の職場の諸先輩方が仰っています。
実際に、子供の教育費や住宅ローンといった足枷がなくなっているのであれば、
※ MUST要素がかなり無くなって「昇進」とか「仕事の忙しさ(残業)」なんて求めていない
- 65歳までは月々の生活費バランスを取った方がいい
- IT技術の仕事は好きな方なので達成感も時々は味わいたい
- 社会的な接点、人との繋がりも持ちたい
という、
「ささやかなモチベーションでやって行くのも、まぁ一つの人生経験ではないか?」
と思っている今日この頃です。
以上、何かご参考になれば幸いです。
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