こんにちは、ヤス@ロコ父さんです。
オールドMTBのフル・レストアから1年以上が経過しましたが、毎日の様に通勤の足として頑張ってくれています。
ディスクブレーキにしてみて意外だった事は、
Vブレーキのブレーキシューの摩耗やブレーキワイヤーの伸びによる経年劣化的な影響に比べれば
「ディスクブレーキの隙間調整がほぼメンテナンス不要」だったことです。
しかしながら、
"ディスクブレーキ化アダプター" の上側の穴を連結している「特殊ネジ」が赤錆びまみれになってしまいました。
互換性があり、かつ錆びにくい素材で作られた "低頭ボルト" と "ブラインドナット" を探して、交換してみました。
ディスクブレーキ変換アダプター の特殊ネジが錆びた
さて、どこのネジが「錆びまみれ」なのかと言いますと、下の写真の中央に写っているネジです。

実はこのネジは、ディスクブレーキ化アダプター を取り付けてから間もなくして
「うっすらと赤錆(さび)が出始めていた」ので、この1年ずっと気にはなっていました。
こちらが2022年秋にディスクブレーキ化アダプター を装着して1週間後ですが、
既にうっすらと赤錆(さび)が出てきているのが分かります。

風雨と日光に晒されているとは言え、1週間でサビ始める品質(おそらく中華品質)はいただけません。
たぶんメッキが薄いんだろうと思います。
ただし、このネジは取り付ける時に「特殊な組み合わせのネジ」、
細かく言うと「ブラインドナット」と「6角の超低頭ネジ」の組み合わせということは認識していたため、
「交換できるネジを探すのも大変だろう」と思い1年ほど様子を見ていました。
さすがに今年の梅雨~猛暑を経験すると赤サビが相当ひどくなったため、
重い腰を上げて代替パーツを探して交換することにしました。
ディスクブレーキ変換アダプター の特殊ネジを外してスペック調査
先ずは、ネジの寸法や規格などを測るために、工具でネジを外しにかかりました。
ですが、赤錆が出始めて1年間も放置したツケがまわってきたのか、柄の長い高トルクが出せる六角レンチで回そうとしてもビクとも回りません。汗;;

それならば!と「クレ556」を取り出して、ブシューと固着している赤サビに吹き付けて10分ほど放置してみました。
・クレ556を吹き付けても直ぐには緩みません
・赤サビにクレ556の成分が沁み込むまで10分くらい放置した方が良いです

10分後、再び六角レンチでネジを回すと「ベキッ」と音を出しながらも、何とかネジを緩めて取り外すことが出来ました。
取り外したネジがコチラです。

雨や日光に晒される部分にかなり赤サビが出ていますので、スチール(鉄)を薄くメッキしただけの部品と思われます。
ボルトの方は代替品がすぐ見つかりそうですが、ナットの方が特殊な(非常に肉薄の)「ブラインドナット」になっています。
なぜ「ブラインドナット」でなければいけないのか? と言いますと、
ディスクブレーキ・アダプターの裏側はディスクローターとのクリアランスが 7mm しかないため、
高さが10mmくらいある普通のナットではディスクローターに干渉して使えません。
一方でボルトの方も、なるべく出っ張りが少ない「低頭ボルト」「テーパー付きボルト」にした方が良さそうです。
何れにしてもホームセンターに行けばさっとパーツが購入できるとも思えないため、
サイズが分かるように定規を当てた写真を撮ってから「仕様をよく確認する」ことにしました。
(確認後は、ボルトとナットを元に戻しました)
次の週末に向けて1週間かけてネットでパーツの調達をすることにしました。
まずは「ブラインドナットと低頭ボルトの仕様」を明確にしなければいけません。
ブラインドナット の要求スペックを決めて代替品を購入
「外径のサイズを合わせること」「長さが適切であること」の2点がポイントです。
パーツをいったん取り外して調査した結果、外径は10㎜くらいで、長さは15㎜くらいと判明しました。
ネットショップで探してみたところ、
「アルミ合金製のブラインドナットで外径が10㎜、長さが15mm」
と合いそうな部品が見つかりました。
ただしブラインドナットで一般的に入手が容易なものは「ネジの径が最大でも M6 (6mm) 」ということも分かりました。
従って要求スペックは以下となりました。
◆ ネジ径 M6 のブラインドナット
◆ 長さは15㎜
◆ アルミ合金製 もしくは ステンレス製(錆びにくいこと)
要求仕様を満たす部品をネットショップで捜したところ幾つかの商品がヒットしたので
ここは(ロコ父さんお得意の)ヤフオクで購入することにしました。
すると以下の商品が見つかりましたので早速購入しました。
「M6 ブラインドナット 10個 ポップナット アルミナット エビナット」
10個で送料込みで700円くらいでした。(単価:70円くらい)
低頭ボルト の要求スペックを決めて代替品を購入
低頭ボルトのネジ径サイズは、ブラインドナットに合わせて M6 にします。
「低頭ボルト」or「超低頭ボルト」であることと「長さが適切であること」がポイントになります。
従って要求スペックは以下となりました。
◆ 低頭もしくは超低頭ボルト(テーパー付きが良い)
◆ ネジ径はM6(ナットの径と同じ)
◆ 長さは15㎜(ナットの長さと同じ)
◆ ステンレス製 または チタン合金製(錆びにくいこと)
ネットショップやヤフオクで探してみたところ、
六角レンチ対応の「低頭ボルト」「超低頭ボルト」で、ネジ径がM6、長さが15㎜ であるものは探せば入手できそうでしたので、
こちらの部品についてもヤフオクで購入することにしました。
すると以下の商品が見つかりましたので、早速購入しました。
「低頭ワイド テーパー ヘックスボルト M6×15 6AL-4V チタンボルト」
1個で送料込み750円くらいでした。(ちょっと高価です!)
チタン合金製はお値段は高いけど、超軽量で剛性が高いので、値段相応だと思います。
ステンレスだと5個で1000円(単価は250円)くらいですが、5個購入したところで実際には1個しか使わないので、ここは思い切ってチタンボルトを購入しました。

写真左のパーツ :低頭ワイド テーパー付き ヘックスボルト M6 ×15mm 6AL-4V チタンボルト
写真右のパーツ :M6 ブラインドナット 10個 ポップナット アルミナット エビナット
※「ブラインドナット」は「ポップナット」とか「エビナット」とも呼ぶみたいです
これにて何とか、代替品の「低頭ボルト」と「ブラインドナット」が揃いました。
いよいよディスクブレーキ変換アダプターのボルトとナットを交換
一週間以内で代替パーツを揃えることが出来たので次の週末に交換作業をしました。
まずは六角レンチで錆付いたボルト&ナットを取り外し、新しいボルト&ナットに交換する前に、アダプター側に赤錆が付いている部分をパーツクリーナーで赤さびを綺麗に落としておきます。
次に、新しいボルト&ナットを手で組み合わせてみて、サイズが適合していることを確認します。

調達したパーツのサイズはバッチリみたいです。
低頭ボルト&ブラインドナットを六角レンチで締め付けて行きます。

無事に新しい代替パーツに交換できました。
\(^o^)/

見た目にもワイドテーパー(低頭でテーパーが付いている)のボルトが良い味を出しています。
まぁ、チタン合金のボルトにする必要はなかったのですが、1個しか要らないし超軽量&高剛性なので良しとしました。
以上ご参考になれば幸いです。
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