早期退職のノウハウ・体験談

再雇用を選択したら ~ バイトと同じ時給でやる気がなくなる

悩ましい問題ですが前向きに捉えましょう

こんにちは、ヤス@ロコ父さんです。

今回のトピックスは

「再雇用を選択したら、バイトと同じ時給でやる気がなくなる」

です。

私も、もし2020年の春に57歳で早期退職していなかったら、今頃は「再雇用」を選択していたかも知れません。

先日、早期退職するまで働いていた会社に残っている大学時代からの友人から連絡があって、

「定年退職まで1年を切って、再雇用の案内が来たんだけど、処遇が悪すぎるので断った」

とのことでした。

「やはり、諸先輩方から聞いていた前評判通り、再雇用で残らなくて良かった」

と思いましたので、

「もしも自分が再雇用で働いていたらどうなっていたのか?」

をご紹介したいと思います。

 

再雇用を選択する人は5割にも満たない会社でした

私が勤めていた会社は、技術者にしては30代~40代のの処遇は業界でもトップクラスの会社でしたが、

その原資を確保するためか(?)、再雇用の処遇は業界でも最低クラスでした。

一方で、30代~40代の現役世代の処遇がそれ程良くない会社では、

再雇用の給与は「現役世代の60%」と社内でアナウンスしている会社もあります。

(某重電メーカー、実際に再雇用で働いている大学時代からの友人がいます)

一方で、私が勤めていた会社では「再雇用の処遇は業界でも最低クラス」だったせいか、

定年前にセカンドキャリア制度を利用して(1年分の基本給の支援金をもらって)辞める人が後を絶ちませんでした。

57歳で早期退職する時になって、同期の仲間を見渡してみると「あらら、半分以下になっちゃってるよ」って具合でした。

なので、60歳定年になって「再雇用」を選ぼうものなら「いまいち仕事が出来ないヤツ」って見られる雰囲気がありました。

それだけ実務能力においても高いレベルの方々が集まっていた会社だったことに、今更ながら感心したりしています。笑;

じゃあ「60歳定年前に辞めて行った人は何やってんの?」となりますが、多くの方々が中小企業やベンチャー企業に再就職して(それなりに)活躍されています。

 

再雇用の処遇はどれくらい酷いのか?

59歳になると「再雇用を選択しますか?どうしますか?」と聞かれるのですが、

実務能力に自信のある方々のほとんどが「こんな処遇じゃあ、やってられない」と転身を考えて実行に移します。

どんな処遇なんでしょうか? こんな ↓ 処遇です。

■月給

20万円 (少なっ!!)

今どきの大卒新入社員の方が多く貰えます。

■ボーナス

30万円 (標準額)

会社が黒字で平均的な勤務評定をもらった時の賞与額です。

■年収

20万円 x 12ヶ月 + 30万円 = 270万円

■59歳の時と比較すると何%ダウンなのか?

上記(再雇用)の年収の3倍くらいは平均してもらっているはずです。

つまり、

59歳正社員の年収 ⇒ 750万円

60歳再雇用の年収 ⇒ 270万円

となり、率にして65%ダウンとなります。

いくら現役世代の処遇が業界トップクラスといっても、これは無いんじゃないですかねえ。。

 

60歳定年後の再雇用の処遇を客観的に評価

次に再雇用の労働条件を客観的に評価してみます。

■労働時間

月間155時間

フルタイムの会社員としては平均的な勤務時間です。

■月給

23万円

年1回支給される賞与(ボーナス)を月割りで3万円としました。

■時給に換算

230,000 / 155 = 時給1483円

となりました。

■飲食店の夜時間のアルバイト時給と比較してみる

・塚田農場 ⇒ 時給1500円

・博多一風堂 ⇒ 時給1500円

・はま寿司 ⇒ 時給1625円

・松屋&松のや ⇒ 時給1625円

つまり、(あえて乱暴な言い方をすれば)

「夜に飲食店で働いている学生やおばちゃん達のアルバイトの方が社会貢献度が高い」

ということになります。

これでは「働かないオジサン」と揶揄されるのも「仕方ないかなぁ」と思ったりもします。

「再雇用で働いて、やる気が出る方がおかしい」ですよ、ホント。

 

実務能力に自信があれば、契約社員や派遣社員で働く

私が早期退職して無職だった時期に「再就職しよう!」と決めたときの状況は、

  • やってきたIT系の仕事以外に「やりたいこと」がなかった
  • 体と頭が動くうちは「働いた方が明らかに心身共に良い」と思った
  • 65歳まで無職を続けてしまうと、経済的に窮屈な老後になってしまう
  • 再就職後の給与収入は、月次の家計収支がトントンで良しとする
  • せめて63歳くらいまでは健康保険と社会保険が整備されている職場で働こう

57歳の時に(実際には58歳目前でしたが、)契約社員として再就職しましたが、

「早期退職前から比較すると収入は50%ダウン」

でしたが、もしも再雇用を選択していたとしたら

「再雇用では57歳時点と比較すると収入は65%ダウン」

となっていました。

今は再雇用と比べれば年収ベースで100万円以上は良い処遇なので、私が「リストラ」「早期退職勧奨」で受けた心のダメージも癒されてゆくこのかもしれません。

同時に早期退職した仲間の1人は、いま「IT系の派遣社員」で働いていますが 時給:2500円 だそうです。

例えばIT技術など手に職がある方は、派遣社員の方が報酬的な満足度は高くなるようです。

以上、ご参考になれば幸いです。

 

参考記事:

早期退職の損得勘定 ~ 57歳 再就職して3年働けば収支はプラス

50代後半 早期退職からの再就職 ~ 半減した収入と仕事内容のバランス

50代後半 早期退職からの再就職 ~ なぜ収入が半減以下となるのか?

 

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ヤス@ロコ父さん

ヤス@ロコ父さん

はじめまして 、東京都多摩地区在住のヤス@ロコ父さんです。2020年の春に57歳で某大手企業をリストラで早期退職しました。コロナの非常事態宣言と共にスタートした無職の期間中に、新しい学び&チャレンジとしてこのブログを始めました。しばらくしてIT系の契約職員として何とか再就職できましたが、長らく仕事人間だった反動からか?再就職した今は「早くリタイアしたいな~」と思っている「悩み多き中高年」です。笑; (保有国家資格:情報処理技術者ネットワークスペシャリスト、第1級陸上無線技術士、など)