早期退職のノウハウ・体験談

早期退職の損得勘定 ~ 57歳 再就職して3年働けば収支はプラス

[illustAC]

こんにちは、ヤス@ロコ父さんです。

2020年の春、57歳で早期退職して8ヶ月間の無職の後に何とかIT系の契約社員として再就職してから、ようやく「早期退職の損得勘定」が見えてきました。

実は私のモットーは「転んでも、ただでは起きない」だったりしますが(笑)、

「早期退職したことにより貰い損ねた期待収入が、再就職したことでどれくらい取り返すことができそうか?」

を試算してみます。

 

早期退職前は、損得勘定を考える余裕ゼロ

早期退職に応募する直前の2020年1月の私は、

「事業構造改革(リストラ)により早期退職の募集に手を上げざるを得ない」

という非常に残念な状況に置かれていました

2018年あたりから事業部の収支が赤字に転落していました。

(売り上げ規模:1,500億円)

これでも2000年前後は利益率15%あったそうです。驚

それで、2020年春までに不採算のプロダクト・サービス・組織を削減する内容で、7年ぶりの大きな事業構造改革が始まりました。

私が50歳の時にこの事業部に異動して立ち上げた商材も収束方向になってしまいました。

つまり自分の居場所が無くなるという事です。

事業部全体では仕事が無くなる人が10%くらいは発生しそうな計画でしたが、そんな社内失業者になりそうな人については、

40歳くらいまでなら他の部署などに異動することも可能ですが

50代後半ともなると余程、周到な根回しと強力なコネがない限り「社内異動はまず無理」です。

2020年の1月~2月の「僅か1~2ヶ月間という少ない時間」の中で、

「社内外への異動・転身の模索の日々」が続きました。

そんな状況下では、

早期退職の損得勘定なんて考えている余裕は一切ありませんでした。

 

どのくらい「もらい損ねた」のか?

どのみち60歳に向けて収入は減って行くのは既定路線ですが、具体的な減少額はわかりません。

退職金の割り増しは頂けたので、月給部分で貰い損ねた部分は少なく、だいたい半年分くらい。

賞与分が3年分くらい貰い損ねた感じでした。

ざっくり見積もって、

「3年分の賞与 + 半年分の月給 (基本給)」

を貰い損ねたとしてみると、

 約1,200万円くらい貰い損ねた計算になります。

ちなみに「再雇用はどのみち選択しない」つもりでした。

その理由は「時給換算すると夜間のコンビニバイトより低くなる」からです。

参考記事(ビズパークの記事):

再雇用でもらえる給料の相場

そのため、前の職場では再雇用を選択する人は5割にも満たず、

再雇用で残られた先輩方がつまらなさそうに仕事をしていた事もあって、私は選択肢に入れていませんでした。

 

今後60歳までの期待収入は?

次に60歳までに得られる収入を試算してみます。

◆既に頂いた雇用保険の給付金:約 180万円

賞与なしの契約社員で再就職しましたが、仮に60歳になるまでの3年間は働き続けたとして、

◆60歳までの3年間に得られる給与収入:約 1,080万円

 

合計:約1,260万円 となりました。

貰い損ねた分が約1,200万円の試算でしたので、

3年働けばプラスになる見込みとなりました。

 

お金のためだけではなく心身のために働く

私は契約社員(賞与なし)として再就職しており、1年毎の契約更新ですが、今の調子でやれば62歳までは契約を継続して頂けそうです。

つまり、60歳定年を迎えて

「雇用延長なんかやってられないよ」

って断ったものの、あわてて

「別の仕事を探さなければいけない」

という状況になる可能性は低くなりました。

再就職先でまあまあの成果を出していけば、

少なくとも62歳までは今のまま働き続けられる可能性が高まった点はプラスポイントです。

ちなみに、私が「再就職をしよう!」と決めたときの状況は、

  • やってきたITインフラ系の仕事以外に「やりたいこと」がなかった
  • 体と頭が動くうちは、働いた方が明らかに心身共に良さそう
  • 65歳まで無職を続けてしまうと、経済的に窮屈な老後になってしまう
  • 再就職後の給与収入は、月次の収支がプラマイゼロで良しとする
  • まずは預貯金を大きく取り崩さずに60歳を迎えたい

まぁ早期退職前から比較すると収入は半減以下ですが、心身の健康維持のため、少しゆとりのある老後生活を送るために、安くても地道に働くことにしたのです。

再就職した職場でいつまで続く(続けられる)のかは分かりませんが、心と身体に適度なストレス・張り合いを与えながら新しい働き方に慣れてくれば、

「新しい生きがいを探す余裕もそのうち出てくるだろう」

と思っています。

最後に、

私の場合は「リストラという市場原理と組織の非情な力学」により、

「損得を考える余裕もないまま早期退職を選択せざるを得ない

といった事情でしたが、今振り返ってみると、

「変に損得勘定に縛られずに早期退職できて良かったかも」

とも思います。

以上、ご参考になれば幸いです。

参考記事:

 

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