こんにちは、ヤス@ロコ父さんです。
50代後半での再就職は「年収は半分以下になるケースが多い」と思います。
あるいは(中高年がダブついている)大手企業で60歳定年となるも、同じ会社の再雇用の道は選ばずに他の事業体(会社)に再就職する場合も
同じことが言えると思います。
私は57歳になった2020年に、当時所属していた事業部の経営悪化に伴い
「早期退職の特別優遇制度」に乗っかって早期退職しました。
※なかば「肩叩き」みたいなものでした
その後、コロナ禍が始まった春から8ヶ月間のプータローを経て、
自分がこれまで培ったスキル&経験が生かせる職に契約社員として再就職しましたが、
収入の方はご多分に漏れず半減以下になっています。
これは私に限ったことではなく、私が再就職した職場の60歳~65歳の同僚達も同じです。
※皆さんそれなりに名の知れた企業を早期退職or定年退職した方々です
何となく「そうなるんだろうなぁ」って頭では分かったつもりでも、、
- なせ50台後半の中高年の市場価値が激減するのか?
- 中高年が再就職すると20代後半と同じ年収になるのはなぜか?
という疑問に対して腹落ちする理屈は同僚も語ることができませんし
私も腹落ちしていないので、自分なりにその理屈を考えてみました。
中高年が契約社員として再就職した際の年収(平均)
まずは、50代後半で再就職をする際の「平均的な年収」についておさらいします。
中高年向けの再就職支援会社のパンフレットにも書かれていますが、
再就職した際の年収の中央値は350万円~400万円だそうです。
参考記事:(HR CAFE の記事)
「再就職支援会社」ってどんな会社?会社選びのポイントを紹介!
一方で、私が早期退職した会社で60歳以降の再雇用を選択すると、
「時給換算で1200円、夜間のコンビニのアルバイトの方が時給が高い」
となったりします。
エレクトロニクス系の製造業の大手企業においては再雇用の条件が悪いところが多いようで、
同じ会社に60歳以降も再雇用してもらうより、社外に再就職した方が処遇的には良い
というケースが多いようです。
(現代ビジネスの記事)
理由その1:受給のアンバランス
なぜ30年前の自分の年収と(ほぼ)同じなのでしょうか?
まず「需要と供給が釣り合っていないのでは?」と思いました。
つまり「再就職したい中高年の数」と「その世代を受け入れる求人数」がアンバランスという説です。
昨今は有効求人倍率自体が 1.0 くらいですが、色々な世代をひっくるめての 1.0 なので、
55歳~60歳に限って言うと 0.5とか0.7くらいしかない?
と想像しました。
もしもこの説が正しいとすれば、
「中高年の再就職市場は完全な買い手市場」
となります。
買い手が価格コントロール権を掌握しますので、
生活に困らない程度の年収、つまり中央値あたりに落ち着くことになります。
理由その2:消費期限が迫ったおつとめ品
スーパーで売ってる日配品(野菜、果物、惣菜、パン、乳製品など)の売値を見みると、
「作りたては1パック500円で売っているエビフライも、
閉店1時間前とかになると半額の250円で見切りセールをします」
これはスーパーでは普通の光景です。
半値になる理由ですが「消費期限が迫っているから」です。
一方で中高年も同様にリタイアする期限が迫ってます。
よって、早期退職した中高年を契約社員とか派遣社員で採用する際には、
- 余計なコストをかけないよ(賞与とか退職金は無しで)
- いつ仕事を辞めるとも限らないのでインセンティブは必要ないでしょ
- 仕事に対するモチベーションも働き盛りの正社員の半分くらいでしょ
- 待遇が気に入らないのなら別に来なくていいよ
こんな具合に「買い手側が価格(時給)決定しているんだろうな」と思いました。
理由その3:経験&スキルはコスト以上で
単に人件費を必要最低限にしたいだけなら
20代の人材を採用すればいいのですが、
それでは中小企業が中高年を採用する理由
が無くなってしまいます。
現実は60歳前後の中高年が再就職するケースも少なからずあります。
これは何故でしょう?
私はこう ↓ 考えました。
- 要件を満足する働き盛りの人材を確保するには、中高年(契約社員)の1.5倍くらいの人件費が必要
- だけど、そんな費用は中小企業からすると出せない
- よって要件を満たす中高年を、20代後半くらいの人件費で雇用するケースが出てくる
こんなロジックで妥協の産物として、
「中高年を雇うケースがあるのではないか?」
と考えました。
最後に ~ 給料が安くても、刺激がある方が日々充実感は得られる
いろいろと思いをめぐらして書き出してみた結果、
「大手企業を50代後半で辞めて、再就職すると収入が半減以下になるのか?」
については自分の中では腹落ちした気がします。
人材の需要と供給のバランスで
仕方ない面が強いのかと思います。
締めくくりとして、私の場合で恐縮ですが、
- 家にじっと居られない、居ても他にやりたいことがない
- 少なくとも60歳までは貯蓄を切り崩さないで老後資金をキープしておきたい
- IT技術の仕事はやっていて苦に感じないし、人の役に立てば充実感が得られる
- 社会的な接点、人との繋がりも大事
という理由で、
「ささやかなモチベーションで、やれる所までやってみるのも、一つの人生経験ではないか?」
と思っています。
以上、ご参考になれば幸いです。
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