早期退職のノウハウ・体験談

50代後半で早期退職を選択した私の条件とは ~ 教育費 住宅ローン 介護 再就職

[PHOTO : PAKUTASO]

こんにちは、ヤス@ロコ父さんです。

私は2020年3月末で早期退職しましたが、所属事業部の業績悪化&リストラによるものでした。

早期退職の特別優遇制度の募集開始から申し込み締め切りまでの期間が、わずか1ヶ月半と短く、かつ自分の部署(居場所)が無くなることも見えていたので、

「子供も手が離れたし」「もう57歳だし」「IT系スキルは持っているので何かの仕事は見つかるだろう」

と早期退職募集に応募したのでした。

別の言い方をすれば

「早期退職に踏み切れる条件がある程度整っていた」

と思います。

そこで、早期退職募集に応募(なかば肩たたきみたいな感じでもあったのですが)

するに至るまで、いろいろ考えた(悩んだ?)ことを書いてみます。

早期退職に踏み切れる条件:

・どんな要素があるのか?

・どんな条件ならば決断できるのか?

をまとめてみます。

しかしながら早期退職に踏み切るための「要素」や「条件」は

その人が置かれている状況によって受け止め方や条件が変わってきますので、

ここでの内容については「1つの考え方」として捉えて頂き、

「早期退職に踏み切る」

「まだ早期退職に踏み切らない」

という検討の一助になればと思います

 

早期退職するまでに住宅ローンは完済する

中高年サラリーマンにとっての典型的な「大きな借金」が住宅ローンです。

結論から先に申し上げると、

「早期退職するまでに住宅ローンを完済する」

または、

「退職後すみやかに住宅ローンを完済できる」

を条件とするのが無難だろうと思います。

サラリーマンの時には、

「住宅ローンの金利(例えば年利0.5%)よりも年末調整のときの住宅ローン特別控除による減税率(1%)の方が大きい」

というのがここ10年くらいのトレンドだったため、

「懸命に住宅ローン残高を少なくする努力をする必要はない」

という雰囲気が一般的になっているのではないでしょうか?

(少なくとも住宅ローン借り入れ後の10年間)

ですが、例として55歳の方が早期退職を考えているとして

「35歳で25年返済の住宅ローンを組んで持ち家を取得したが、子供の教育費などにお金がかかってしまい、繰り上げ返済はほとんどしていない」

と仮定すると、

55歳の方はあと5年の住宅ローン(おそらく500万円〜1000万円)が残っていることになります。

この状態で早期退職して無収入になったとしたら、支出として最もつらくなるのが「住宅ローン」です。

食費・光熱費・通信費などは工夫次第で削減する術はありますが、住宅ローン返済という支出は削減する術がありません。

いくら借り入れ金利が安いと言っても年利0.5%の定期預金なんてのは存在しません。

従って一定の収入が途絶え、かつ減税効果が無くなった時点で住宅ローンは大きな負債となってしまいます

 

子供の教育費は終わりが見えていること

子供の教育費は削減が難しい支出です。

実際に「住宅ローンの完済は目途が立ちつつあるけど、下の子供が大学に進学したばかり。国公立には受からず私立大学に行くことになったので今は早期退職に応募できない。よって早期退職は早くても3年後くらいかな。」という方もいらっしゃいます。

ですので、ベストな条件としては、

「子供が既に就職して経済的に自立している」

ですが、こればかりは努力で何とかするのは困難ですので

「子供が就職するまでの学費の支払い目途はついている」

を条件とするのが無難だろうと思います。

 

年金をもらうまでの数年間も収入を得る

例えば、55歳(50代の中央値)の方が早期退職に応募したとすると、65歳の年金受給まではあと10年あります。

この状態で早期退職して無収入になったとしたら、

節約生活をしたとしても65歳になるまでの10年間の資金として3,000万円くらいは必要

だと思います。

頑張って切り詰めたとしても2,500万円が最低ラインでしょうか。

一方で、夫婦2人で安心して老後生活を送るためには65歳時点で2,000万円の蓄えが必要という話もあります。(いわゆる老後2000万円問題です)

つまり55歳時点で5000万円以上の蓄えがあれば、完全リタイア(ただし、つつましく生活する覚悟は必要)という無職のままでも悠々自適に暮らして行けると思います。

ですが50代中盤でこの蓄えは平均値としては高過ぎるでしょう。

人それぞれですが、この例に沿って考えると

もしも55歳~65歳の10年間でせめて2,000万円くらい(1年間で200万円)の

トータル収入を得ることができれば、そのぶん預貯金&退職金が温存されるため、

格段に生活に余裕が生まれます。

老後は2-3年毎に海外旅行に行くような楽しみ方もできるでしょう。

一方で、FXや株式などの資産運用を積極的にやって10年間で2000万円の利益を出すことができれば、資産運用家という個人事業主の道もあるかと思います。

ですが、FXや株式などで10年間コンスタントに年200万円以上の利益を出し続けることは一般論としては無理だと思います。

余談:

億単位の資金があれば十分に可能性はあると思いますが、

そのような(優秀な)方は

 普通のサラーリマン ⇒ いつのまにか定年が見えてきて ⇒ 早期退職で悩む

なんてことはあまりないでしょうね。。

あと、

割増し退職金をもらった場合はそれなりの金融資産が得られるでしょう。

それでも

60歳過ぎるまでは、せめて年収200-300万円くらい稼ぐ」

ことが安心・安全な老後生活の一つの目安となると思います。

病気や事故など不測の事態で蓄えが予想外に減少することも、可能性としてはゼロではありません。

万が一と思っていた事態が、もしも現実となれば、500万円くらいはあっという間に無くなるものです。

 

親の介護

50代後半ともなると、親が平均寿命に到達していたり既に過ぎていたりする方も多いのではないでしょうか。

親の介護に自分の蓄えを充てる必要がある場合は、これも早期退職後に必要な金融資産・収入の勘定に入れておく必要があります。

お金の問題ではなくて、親の介護が必要なために早期退職を選んだ、あるいは、再就職はフルタイム以外の働き方をしたい、というケースも少なくないのではないでしょうか。

上で考えてみた「60歳過ぎまではせめて年収300万円くらいは稼ぐつもり」は、一見少な過ぎるように見えるかも知れませんが、「介護の理由などでフルタイムは働けないことが条件に加わる可能性がある」とすれば妥当ではないでしょうか。

 

副業で副収入を得る

上で想定してみた「65歳までは、せめて年収200万円くらいは稼ぐ」については、「副業・不動産運用益などでその収入を得ることができれば、それをメインの仕事にしてセミリタイア状態にする」というのもアリだと思います。

と言うか「むしろ理想的」と言えるかも知れません

ただし、これには「運」や「個人の努力」によるところが大きいと思います。

例えば「親から相続した不動産があって賃貸アパートを経営できた」などです。

既に小遣い程度ではあっても、サラリーマンをやりながら副収入が得られるようにコツコツと努力してきて成果が得られている方は、その流れでチャレンジしてみるのも良いと思います。

 

私が早期退職に踏み切ったときの条件:まとめ

ちなみに自分の場合の「早期退職に踏み切った」ときの条件をまとめると以下の様になります。

  • リストラによる早期退職募集は、子供が社会人になって自立した後だった
  • 年間で数百万円という教育費をもう支払う必要がない、という点は非常に大きかった
  • 住宅ローンの残債についても、手持ちの有価証券の一部を売却すれば(退職金を充てなくとも)退職前に一括返済できる額だった
  • あと数年は親の介護はまだ大変ではないだろう
  • IT技術のスキル&資格を有していたため、年収300万円代の仕事なら見つかるだろう

ですので、ブログ運営を通じて自分の「新しい学び・チャレンジ」がある程度まで達成できた後は、何らかの形で収入が得られるように働くつもりです。

契約社員? 個人事業主? 派遣社員? どれになるかは分かりませんが。。

[ロコ]
 お父さん、このサイトを始めたら家で副業ができるようになって、いつでもロコと遊んでくれるんじゃないの~? 
 ロコちゃん、世の中そんなに甘くはないんだよ、まあやれる範囲でやってみるけど期待しないでね 
[ヤス父]
[ロコ]
 え~~そうなんだ~ お父さんも大変だね 
 ロコちゃん、男には男の生き方ってのがあるのさ、、フッ 
[ヤス父]
[ロコ]
 グ~グ~ . . .(話が面白くないので寝てしまった 笑) 

 

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