こんにちは、ヤス@ロコ父さんです。
大学時代に同じ研究室だった仲間の1人から
「2ヶ月前についに再就職したぞ~」
「まだ試用期間中だけど、中小企業の法務部」
って連絡がきました。
ちょうど偶然にも、自分も再就職が決まったところだったので、
彼と「プチ再就職祝い」(飲み会@せんべろ)をしてきました。
毎年恒例の大学時代の仲間との忘年会は中止
毎年11月最終週に開催してきた学生時代の仲間との忘年会ですが、
このコロナの第3波が襲ってきている状況では、
今年はさすがに中止せざる得ず。
(7人くらい集まって宴会するのはマズイだろうと。。)
例年であれば彼にも「忘年会しようか?」って連絡を入れるタイミングでした。
彼は元々、大手電機メーカーの半導体設計技術者でしたが、
10数年間やっていたDRAM(メモリー)事業が撤退となり、
それに嫌気が差して40代中盤で退職しました。
その後、弁護士を志して法科大学院に行くも司法試験の壁に跳ね返されてしまい、
それ以来、ここ7-8年は無職の生活を送っていました。
年に1度、同じ研究室の仲間で集まって忘年会をするのですが、
そのたびに「まだ無職なのか?」「懐具合は大丈夫なのか?」って心配していました。
中高年の最就職は「ご縁」で決まることも多い
「せんべろ」で焼き鳥や塩つくね(これが案外美味い!)を
年甲斐もなく沢山飲み食いしながら色々と話をしましたが、
中高年の再就職には「ご縁」が必要なのかも?
という事をしみじみ感じました。
彼の場合はこんな感じです。(話は多少デフォルメしています)
- 高校時代のテニス部のOBで毎年忘年会をやっている
- メンバーの中にとある中小企業で法務部にいる先輩がいた
- その先輩が、弁護士を目指したけど挫折した彼の事を気に掛けてくれていた
- ちょうど今年の夏ごろに法務部で欠員が出たので声を掛けてくれた
- 話がトントン拍子に進んで契約社員として採用
つまり、
「彼が30代後半で大手企業を辞めて、法科大学院に進学して4年間みっちりと法律を勉強したこと、
3年間あきらめずに司法試験にチャレンジしたことが、ここに至って生きてきた」
ということです。
しかも
「某一流企業を辞める10年前に貰った退職金も、いよいよ底が見えてきたタイミング」
だったそうです。
まさに「捨てる神あれば拾う神あり」です。
ですが、彼の方も受け身だったわけではなくて、
法務関連の仕事をしている高校のテニス部の先輩とは定期的に連絡を取っていた
との事でした。
改めて「人との繋がり(ご縁)は大事にした方がいい」と思いました。
エンジニアも中高年になったら人間関係を重視すべき
大学時代の研究室仲間は、卒業後の進路として
「電機メーカー」「精密機器メーカー」「電子部品メーカー」
などの一部上場企業で働く中堅エンジニアが多いです。
そのせいか、
技術志向が強くて人間関係を軽視しがちな傾向があります。
そういう自分も、まさにそうでした。
「技術領域で結果を出せば良いんでしょ」って。
確かに「技術力を磨いて」「手に職を付ける」ことは若い内ならば、
むしろその事に注力すべきかと思います。
でも50代になり60歳が近づいてくると、その技術力は大体陳腐化しているのです。
例えば、この友人の技術スキル&経験は
メモリー(DRAM)の設計領域では中々の技術力を有していたはずですが、
国産のDRAMメーカーが全滅して、韓国か中国のメーカが圧倒的シェアを持つに至った今となっては、そのスキルや経験は高い価値を持つとは言えなくなっているのです。
かつて日本の技術が世界を席巻した「ブラウン管」「VTR」「プラズマディスプレイ」なども同様です。
そんな陳腐化してしまった技術力を持っていても、60歳が近くなると再就職もままならない、
という事態も十分にあり得ます。
ゆえに、中高年になったら、人間関係=ご縁 を大事にするのが重要になるのです。
50代後半の中高年の再就職は「ご縁」が大事
さて、同じく無職だった私も来月から再就職することになりましたが
まさに「ご縁」だったと思っています。
そう思うのは以下の流れから見てもわかります。
- 9月末、Go Toなんとかキャンペーンを隠れ蓑にして1年ぶりに実家に帰省
- 実家で10日間くらい過ごしている内に「そろそろ働かなくてはマズイかな?」という気持ちになる
- こちら(東京都多摩地区)に戻った次の日、求人DBを真面目に探してみる
- 以前にお世話になった教育関係の法人が、IT専門職の契約社員を募集しているのを偶然発見する
- 仕事内容が自分の経験やスキルにピッタリと一致している
- 早速、応募書類を練り直して応募すると、書類選考は通過
- 面接も無難にこなして、何とか内定が出る
もちろん、早期退職する前の給与と比較すると半分以下になります。
その代わりに「キツイ仕事」、つまり胃が痛くなるような「責任の重い仕事」は
「しがない契約社員」には降って来ないと思います。
残業も少ない(というか殆ど残業しない)雰囲気です。
学生・生徒・児童たちが居ない夏休みなんか、皆さん「10日くらい夏休み」みたいだし。。
いまは「それでいいのだ」と思っています。
「20-30代の生きのいい状態」ではなくて「50代後半の旬を過ぎた状態」ですから。。
※自分の30代前半よりも更に収入が低いことが多少プライドを傷つけますが(笑)
5年後~10年後には「完全リタイア」しているかも知れないのです。
※もしかすると、その前にガンであの世に行っているかも知れませんし..
そういう意味では、
無意識のうちに気分だけはまだ若いつもりなのかも知れませんが(笑)、
「自分も、もう少し職業人としての黄昏時を受け入れる覚悟?度量?みたいなものがあれば良いのになあ」
と思う今日この頃です。