こんにちは、ヤス@ロコ父さんです。
57歳で再就職した職場は中小という事もあり、大企業のように業務分担が細分化されていません。
ITに関する事はサーバーやネットワークの本業だけでなく「何でも屋」みたいに立ち回る必要も多々あり、
時々はパソコン調達・PCサポートなどもやっています。
最近、PCサポートをしていて、個人的に最も驚いたトラブル事例が、
Google AdSense広告をクリックしたら「サポート詐欺」の全画面表示が出たことです。
「サポート詐欺」とは?(PCサポート詐欺)
「サポート詐欺」とは、パソコンでインターネットを閲覧中に広告をクリックしたりすると、ウイルスやマルウェアに感染したかのような画面を全画面表示してユーザーの不安をあおり、画面上のサポート窓口に電話をかけさせ、サポートの名目で金銭を騙し取ろうとするものです。
私がPCサポート業務で実際に遭遇したのは以下の事例でした。
- どこで?
一例ですが、「ウェザーニュース社」のサイトで「雨雲レーダー」を閲覧していたとき
- 何をしたのか?
雨雲レーダーの画像の下に表示されていた、一見無害そうな広告をクリックした
- 結果、何が起きた?
以下の様な「ブラウザの全画面表示」となった
あたかも Windows OS に標準で備わっているウィルスチェック機能が
ウィルス・マルウェアを検知して、ユーザーに警告・注意喚起を表示してくれている
ような画面が表示されます。
「使っているPCはトロイの木馬に感染した」
「画面上の下部に表示しているサポート窓口の電話番号に電話するよう」
などと書かれています。
巧妙なのは、Windowsのロゴがそっくりに作られていることもあり、
「パッと見には、Microsoft Defender が警告を出しているように見える」点です。
ですが、冷静にじっくり内容を見ると、
- 電話番号が050などから始まる不思議な電話番号
- Microsoft Japan社のサポート窓口ではあり得ない電話番号となっている
- 画面上の日本語がおかしい
- ロゴも(かつて中国がガンダムをパクったように)ニセモノ臭い
ことに気付きます。
そうなると「PCのサポートをやってあげるよ」と見せかけて
「金銭やプリペイドカードを搾取しようとする詐欺」であることがわかります。
サポート詐欺の画面が表示された時に「やってはいけない事」
サポート詐欺の画面が表示されても慌ててはいけません。
確かに「Microsoft Windows ファイアウォールの警告!トロイの木馬型スパイウェアに感染したPC」などと表示されれば誰しも焦ります。
ですがここで慌ててはいけません。
やってはいけない事:
- 画面に表示された電話番号(サポート窓口、050などで始まる電話番号)には電話をかけないこと!
- 画面上の「×」などは一切クリックしないこと!
- トロイの木馬やウィルスに感染してしまった、と思いこまないこと!
- 詐欺グループにお金を振り込んだりプリペイドカードを購入しないこと!
- セキュリティソフトのインストールを促される場合は、[ダウンロード]ボタン、今すぐチェックする]ボタン、[修理を開始する]ボタンなどをクリックしないこと!
- 画面の指示に従って情報を入力しないこと!
サポート詐欺の画面を消す方法
画面をよく見ると怪しいと気付くのは日頃からWindows PCを使いこなしている人です。
PCの操作があまり得意ではない方々は
「サポート詐欺の画面を消すことが出来ない」
と焦ってしまうはずです。
サポート詐欺の画面は全画面表示(JSも幾つか送り込まれて実行されている状態)
になっている感じで、しかも
「Microsoft Windows ファイアウォールの警告!トロイの木馬型スパイウェアに感染したPC」
などと表示しておきながら、
「どこをクリックしたら画面を消せるのか分からない」と困らせるように作り込んであります。
この「サポート詐欺の画面を消す方法」は幾つかありますが私のおススメは以下の方法です。
この方法のメリット:
- サポート詐欺の画面をクリックする必要がない
- いきなりPCの電源をズドンと落とすようなリスクを取る必要もない
- 安全に確実にChromeやEdgeといったブラウザを終了させることができる
サポート詐欺の画面を消す方法:
- Ctrl + Alt + Del キーを押して「タスクマネージャ」を起動する
- 詳細を押すと表示される「アプリ」の中から該当するブラウザを見つける(Google ChromeとかMicrosoft Edgeとか)
- 該当ブラウザを選択して、右クリックで「タスクの終了」を選んで実行する
Google AdSenseがサポート詐欺広告を表示するとは...
私こと「ロコ父さん」もGoogle AdSenseで広告表示していますので他人事ではありません。
こんな詐欺広告が広まってしまうと、だれも広告リンクをクリックしなくなってしまいます。
強いて言うならば、
「Googleがクライアントから広告の出稿を受け付ける時のチェックが甘かった」
あるいは
「出稿した後にどんな広告が実際に表示されているのか定期チェックが甘かった」
という事だと思います。
最近のGoogleは、検索結果がおかしくても平気な顔をしているし、
検索しているユーザが真に必要としている情報の表示順位はダダ下がりだし、
「Googleにお金をう払わない人のサイトはどうでもいい」
って感じになりつつあります。
もはや数年前までのように「Google先生」という評価は出来なくなりました。
残念に感じる今日この頃です。
以上、ご参考になれば幸いです。